「食育」って・・・なぁに? 食育基本法から学ぶシリーズ【第5回】
一般社団法人日本スポーツ栄養コンディション協会のスポーツ栄養コンディショニングアドバイザーマスター認定講師の杉本です。
2月1日スタートしたこのシリーズも第5回。本当は昨日UPする予定だったのですが・・・一日遅れになってしまいました。
前回(第4回)は2000年代に入ってからの国の動きをみてみたのですが、今回はいよいよ「食育基本法」成立の動きをみてみることにします。
自由民主党は2002年11月に食育調査会を設置、同月21日に第1回会合を開催しています。
2003年6月12日には中間とりまとめを行い、同月18日には関係8大臣(※)に申し入れを行っています。
(※)総務、財務、文科、厚労、農水大臣、官房長官ほか
2003年10月には政権公約いわゆるマニュフェストに「食育基本法」制定を盛り込み、同年12月には「食育基本法案」を策定することを決めました。
その後の主な動きは以下のとおりです。
・2004年1月23日 食育基本法プロジェクトチームを設置
・2004年3月15日 第159回国会で自公与党が参議院に食育基本法案提出
・2004年6月3日 衆議院に同法案提出、継続審議
・2004年12月1日 衆議院内閣委員会で継続審議開始
・2005年4月19日 第162回国会、衆議院で可決
・2005年6月17日 参議院で可決、成立
・2005年7月15日 同法施行
食育基本法法案は http://www.cao.go.jp/
自由民主党が食育調査会を立上げてから僅か3年足らず。そのスピード感は当時の国民の「食」に対する不安・不信が政権を揺るがすほどに大きいと政府与党及び国が強く受け止めていた証拠だと言えるのではないでしょうか!
それから12年経った今、状況は改善しているのでしょうか?
食に関する様々な事件や事故が繰り返される報道がなかなか後を絶たないですね。
次回(第6回)は2月16日を予定しています。食育基本法を少し詳しくみることにします。